薄毛・抜け毛対策の種類/育毛・発毛・治療・増毛・植毛それぞれの違い
薄毛・抜け毛対策や治療には、大きく分けて5つの方法があります。
それぞれにメリット、デメリットがあり、薄毛・抜け毛の種類によっても選択肢はかわってきます。
まずは薄毛・抜け毛対策の種類を理解し、ご自分に合った対策や治療法を見つけてください。
1.育毛
育毛とは、現時点で生えている毛髪を太く長く成長させ、抜け落ちないように毛根を丈夫にすることをいいます。
こちらは畑でいえば、作物に水や栄養を与え、より大きく美味しく育てるといった感じです。
毛髪ありきなので、当然髪が生えていない場合は育毛はできません。
成長しきらず途中で抜けてしまいそうな短い毛や、血行不良や生活習慣などによってハリやコシを失った毛に行う方法ですので、脱毛が顕著な人向きではありません。まだ禿げてるわけではない、薄毛予備軍の人、周りからは気づかれてないけど実は気になり始めた人に適しています。
2.発毛
発毛とは、毛髪が生えてこなくなった毛根に働きかけて発毛機能を再生させることをいいます。
畑でいえば、痩せてしまった土地を耕し、養分や水分を与え、また日当たりや風通しにも気を付けて、肥沃な土に改良すること、といった感じでしょうか。
毛髪が生えてこなくなっても、頭皮の下の毛根は死んでおらず、休眠しているだけな場合があるため、成長因子などによって毛根をたたき起こし活性化させることが可能です。
電気刺激やマッサージなど外部刺激による発毛と、お薬による発毛があり、発毛剤としては、ミノキシジルやアデノシン等が挙げられます。
ただし毛根は休眠期間が長いとそのまま死んでしまうこともあるので、早めの対策がポイントといえます。
こちらも、どちらかと言うと完全にはハゲ認定されていないけど、自分では気づいている、薄くなりはじめた部分をセットでごまかしている、というような方に適しています。
3.AGA治療
医学の力で、薄毛・抜け毛を治療する方法です。
お薬での治療がメインとなり、AGAの専門クリニックや皮膚科などでお薬を処方してもらえます。
フィナステリド、デュタステリドは、発毛剤と言うよりも、抜け毛予防剤と言う方が正しいかもしれません。
フィナステリド、デュタステリド等のAGA処方薬は、医師の診察のもとで処方が必要なため、ドラッグストアなどでは市販されていません。(一部、ネットで海外からの輸入できるものもありますが、詐欺や偽物も多く出回っており、身体に害がある恐れもありますので、あまりオススメできません。)
ミノキシジルは発毛剤として認められており、塗り薬タイプはドラッグストアでも購入できます。(ただし、ミノキシジルタブレットという飲み薬タイプのミノキシジルもあり、ネット販売で海外からの輸入で購入できるようですが、これは日本での使用が認められておらず、副作用なども危険なためオススメしません。)
上記を組み合わせることにより、効率よく髪の毛を増やすことができます。(生まれ持った毛根以上に髪の毛が増えることは基本的にありません。)
自他ともにハゲ・薄毛を認めている、色々と対策を試してみたけど効果がない、という方に適しています。
4.増毛
増毛とは、自身の一本の毛に複数の人工毛を結びつけたり、透明なラインやネット状の素材に付けたものを自毛に編み込んだりする方法をいいます。
自毛が少なく、ボリュームアップしたい人に適しています。
自身の毛ではないので、毛質や量、色を自分好みに選択できるメリットがあります。
見た目に毛量が増えるだけなので、根本的な薄毛の解決にはなりませんが、短時間で確実に見た目での薄毛の改善ができます。
ただし、人工毛は伸びることがないため、自毛の成長に合わせて定期的に長さをメンテナンスする手間がかかります。
5.植毛
植毛とは、自身の毛髪や人工毛を自身が薄毛と感じる部分の頭皮に移植することで毛量を増やす方法です。
自身の毛を移植する「自毛植毛」と、人工の毛を移植する「人工毛植毛」の2種類があり、植毛後の拒絶反応や副作用がなく、
生えてきた毛の質感にも違和感がないことなどから、自毛植毛が主流になっています。
自毛植毛
では、自身の後頭部や側頭部の目立たない部分から採取した「毛包」という毛が生えるために必要な細胞を含んだ頭皮を、薄毛が気になる箇所に移植して行います。
先述の通り、拒絶反応や副作用の心配がなく、毛が生えてくれば自毛と同様の普段通りのケアで済むメリットが大きいですが、移植してから毛が生えて定着するまでに、数か月から半年を要する点はデメリットかもしれません。
人工毛植毛
では、人工的な毛髪を頭皮に植え込みます。
一本ずつ手で人工毛を植えていくため、非常に手間がかかる方法ですがその分仕上がりは自然になります。
また、自毛植毛とは違い、毛を増やす即効性・確実性がメリットですが、拒絶反応のリスクや、数年で抜けてしまうことが多い人工毛の定期的なメンテナンスの必要性などがデメリットとして挙げられます。