シャンプー選び

2021年4月2日金曜日

巷では育毛剤やサプリメントなど、薄毛対策の商品は数多くありますが、やはり毎日の頭皮の状態をどうメンテナンスするかという点で、薄毛や抜け毛の予防となるシャンプーの重要性はかなり高いといわれています。

一口に薄毛対策シャンプーといっても様々な特長や効能がありますので、ご自身の薄毛の原因や体質を理解して、適切なシャンプーを使用してください。


1.洗浄成分の種類


「アミノ酸系シャンプー」


アミノ酸系シャンプーの特徴は、なんといっても髪や頭皮に優しい天然成分でできているところですので、敏感肌や乾燥肌の人に適しています。

ただし、洗浄力はやや弱いため、皮脂汚れや整髪料の洗い残しなどのリスクが考えられます。


「アルコール系シャンプー」


アルコール系シャンプーの特徴は、泡立ちがよく高い洗浄力がありますので、皮脂の多い人や、整髪料をしっかり洗い落とすのに向いています。

ただし、強い洗浄力で必要な皮脂や潤いまで落としてしまい、頭皮の乾燥やフケ、かゆみを引き起こすおそれがあり、敏感肌や乾燥肌の人には向いていないといえるでしょう。


「石鹸系シャンプー」


石鹸系シャンプーの特徴は、動物性油脂から作られているため頭皮への刺激が少ないのに、洗浄力はきちんとあるところといえます。さらにアルコール系ほどは洗浄力が高すぎないので、皮脂を必要以上に落としすぎることもありません。

ただし、弱アルカリ性であるため、洗い上がりの髪がきしんだりゴワゴワすることがあります。そのため、シャンプー後にはコンディショナーでケアする必要があります。


2.シャンプー選びのポイント


薄毛予防において大切なのは、頭皮の状態を良好に保つことといえます。そのためには4つのポイントをおさえて、シャンプー選びをすることが重要です。


「頭皮への負担」


毛髪が生える畑である頭皮へ負担をかけると、薄毛や抜け毛に如実に影響がでます。可能な限り頭皮へ負担をかけずに、髪や頭皮を清潔に保つことが薄毛や抜け毛対策に最も重要といえるでしょう。

そこで、おすすめなのがアミノ酸系シャンプーです。

髪も頭皮もアミノ酸からなるケラチンタンパク質で構成されていますので、髪や頭皮との相性も良く、また保湿性の高さから乾燥予防にもなります。

低刺激で頭皮に優しいという点でもおすすめです。


「洗浄力」


頭皮の汚れを洗い流して清潔に保つことは薄毛、抜け毛対策になりますが、洗いすぎは逆効果です。

頭皮を守る役割もある皮脂を完全に洗い流してしまうと、空気中の細菌や汚れ、紫外線などに頭皮が直にさらされ、炎症や皮膚炎による脱毛を引き起こすこともあるのです。

また頭皮の乾燥はフケやかゆみの原因になり、そこから頭皮がダメージを負うリスクも高くなります。

必要以上に皮脂を取り除くと、頭皮を守るためにますます皮脂の分泌量が増え、それをまた取り除くためにしっかり洗う、するとまた皮脂量が増える、という悪循環も起こります。

そのため、ある程度の皮脂は落としながらも、洗浄力の高すぎないシャンプーを選ぶことをおすすめします。


「添加物」


添加物は商品の品質保持や付加価値を高めるために使われる成分で、主に見た目や香り、爽快感を出すために使用されます。

これは頭皮や髪のケアにおいては不要なものですので、薄毛や抜け毛対策にはあまり好ましくない成分でもあります。

よくシャンプーに含まれる添加物としては、防腐剤、香料、着色料、シリコン、エタノール、メントールなどがあります。

最近では安全性の高い天然成分の添加物も増えてきていますが、コストが高く一般的ではありません。

シャンプーに含まれる成分は全て表記しなくてはならない決まりがあるため、これらの成分はシャンプーの成分表示をみれば確認することができます。

ここで重要なのは成分の有無というより、成分表に上位表示されているものが何かということで、配合量が多ければその分頭皮に与える影響も大きいと考える必要があります。

 

これらのことを参考に、自身の髪や頭皮にあったシャンプーを選ぶことが重要です。

肌に優しいからと、皮脂量の多い人がアミノ酸系のシャンプーを使っても、結局洗浄力不足で洗い残した皮脂が酸化して炎症を起こすこともありますし、大切なのは幾つかのシャンプーの系統や特徴を理解し、自身に合うシャンプーをみつけて、継続的に使用することでしょう。