AGA治療薬の種類
AGA治療薬には外用薬、内服薬の違いだけでなく、効果や価格もさまざまな種類があります。
ここでは代表的なAGA治療薬の幾つかをご紹介します。
プロペシア
「フィナステリド」と呼ばれる有効成分を含む代表的なAGA治療薬のひとつです。
AGAは「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが原因で発症します。
フィナステリドは、このDHTを産生する「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」の働きを阻害する効果を持ったAGA治療薬です。
ロゲイン
アメリカのファイザー社が開発した外用薬タイプのAGA治療薬です。ロゲインには有効成分として「ミノキシジル」が5%含まれており、発毛促進に効果があります。
ロゲインには、男性向け・女性向け、液体タイプ・泡状タイプなどの種類があります。価格はプロペシアに比べ、若干ですが安い傾向にあると言えます。
フィンペシア
インドの製薬会社がフィナステリドを主成分として開発したAGA治療薬です。プロペシアと同様の効果をもった治療薬です。
エフペシア
フィンペシアと同じインドの製薬会社が開発した医薬品で、個人輸入によって入手可能な治療薬です。
フィンペシアにはかつて「キノリンイエロー」と呼ばれる着色料が使われていましたが、この着色料に発がん性物質が含まれているとの指摘があり、キノリンイエローを使わない薬としてエフペシアが製造されるようになりました。
フィナロ
フィンペシアやエフペシア同様、フィナステリドを主成分とした医薬品です。
インドのインタス社が製造・販売しており、個人輸入で入手可能です。
フィナロの価格はとても安く、個人輸入に不安はあっても経済的な理由で購入する方が多いといわれています。
また2015年以降、日本国内でもプロペシアのジェネリック医薬品が販売されるようになりました。
国内ではファイザー、沢井製薬、東和薬品、クラシエなどの製薬会社がプロペシアのジェネリック医薬品を「フィナステリド錠」として発売しています。
ただし新しい薬のため、医療機関によっては取り扱いがない場合もあります。
ザガーロ
2015年9月にAGA治療薬として承認され、2016年6月から販売が開始されたAGA治療における新薬です。
ザガーロの作用はプロペシアと類似していますが、ザガーロが注目されている理由は、ザガーロの主成分である「デュタステリド」が、プロペシアに含まれる「フィナステリド」よりも強い効果が期待できるためです。
フィナステリドが「Ⅰ型」と「Ⅱ型」がある5αリダクターゼの「Ⅱ型」のみを阻害するのに対し、デュタステリドは両方を阻害します。
またⅡ型に対しても、デュタステリドはフィナステリドの約3倍の薬効があることがわかっています。
これにより、プロペシアを服用して効果を感じられなかった方でも、ザガーロの服用でAGA治療に成功する可能性が高まりました。